手話を通して広がる世界。
学生ボランティアインタビュー
12 月 9 日に行われた D’LIVE vol.18。
このライブの特徴は、デフパフォーマーたちがいることや、チャリティーコンサートであることなども挙げられるが、もうひとつ特徴がある。
それは、主に都内の手話サークルの学生たちがスタッフとして参加している点である。
来場者の手話通訳はもちろんのこと、開場前の準備なども自ら行い、D’LIVE を実施するにあたっての重要な役割を担っている。
今回は、法政大学、北里大学、上智大学の学生に、ボランティアを通して、手話についての考えや D’LIVE への思いなど、詳しくお話を伺った。

Q.元々手話を始めるきっかけは?
「小学校の時に授業で手話を教えてもらう授業があって、手話に興味を持ち、大学で手話サークルに入りました。」
「将来の夢が地方公務員で、そこで沢山の人とコミュニケーションを取りたいなと思って、手話をはじめました。」

開演前に準備をしている様子
Q.実際に学校とか日常の中で手話を使う機会はどれくらいありますか?
「今、飲食店でアルバイトをしているんですけど、そこににろう者のお客さんがいらっしゃって、手話で接客したことはあります。」
Q.手話を始める前と今で考え方が変わったことはありますか?
「手話やるまでは、出来ないのに声を掛けない方が良いかなと思ってたんですけど、難聴の後輩から、その子は指文字でも何でもいいから関わってほしいと言われて、そこから考えが変わりました。視野が広がるなと思います。」
「自分も聴覚障がいを持っているんですけど、手話を通して自分より重い障がいを持っている人がいるんだってことを知りました。そんな人達にも手話を通して、還元できたらなと思います。」

Q.このイベントの魅力はどんなところだと思いますか?
「多くの人たちと繋がることができるのが魅力かなと思います。」
「学校からの紹介で、初めて参加をしたのですが、他の手話サークルの人と関われるのが嬉しいです。」

Q.世の中にはこのライブのように色々なエンタメがありますが、ろう者の方と健聴者が一緒に楽しむにはどうしたらいいと思いますか?
「興味がある人は積極的に手話を始めるのがやはりいいかなと思います。他には、今はスマホで声を拾ってろう者とコミュニケーションが取れるアプリがあるので、それがもっと世間一般に普及したら、もっとエンタメを楽しめるんじゃないかなと思います。」
「あとは、2025 年にデフリンピックがあって、それを知らない人っていっぱいいると思います。そこから認知度がもっと広まれば良いかなと思います。」


Q.それはどうやったら広まると思いますか?
「メディアなどを通して、発信することがまず大事かなと思います。」
「それから、小学校とか中学校とかの義務教育の段階で手話の授業やイベントを行えば広がると思います。」

Q.最後に、これから手話を通してやりたいことがあれば教えてもらえますか?」
「私は今は教職の授業を取ってるんですが、将来はろう学校で先生をやりたいです。」
「凄い単純なんですけど、もっと色んな人と手話で会話したいです。」
「私は将来、テーマパークで働きたいと思っています。そういった場所でも手話が使える人がいればもっと、ろう者も楽しめると思っています。」