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マネードクター2019
日本ゴールボール選手権大会

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11/2、足立区総合スポーツセンターにて、日本のゴールボールの頂上を決める戦い「マネードクター2019日本ゴールボール選手権大会」が行われた。

 

ゴールボールとは、全員が目隠しをして、音や振動などを頼りに戦う、感覚的なスポーツである。視覚障害者を始め、健常者でもその目隠し(=アイシールドという)をつけることで、平等な条件のもと、参加することができる。

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フィールドにはそれぞれ3人ずつ参戦できる。ボールはボーリングのような投げ方に近い。そのボールを投げて、相手のゴールに入れたら勝ち、というルールとしてはシンプルなもの。ボールの大きさはバスケットボールぐらい。中には鈴が入っており、その音でボールがどこに飛んでいるのかがわかるという仕組みだ。

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選手たちはボールを投げる速度、方向、音などを巧みに操り、暗闇の中で自分の感覚をフルに使って戦う。ディフェンス側に回る際は、全身をグンと伸ばして体ををフルに使って、全員でゴールを阻止する。

また、音を頼りにゲームが進んでいくため、試合中は審判の「クワイエットプリーズ!」の掛け声で一瞬に静まり返り、鈴とボールの音、選手たちの音、声だけが響く世界となる。

暗闇と静寂、その2つの静けさの中で生まれるぴしっとした空気があるからこそ、ゴールが決まった時の歓声はより一層盛り上がるのだ。

 

今回観戦したのは、女子チーム九州なでしこ(福岡、佐賀)VS国リハLadysチームむさしずく(埼玉、東京)、男子チームAmaryllis(埼玉、東京、茨城、神奈川) VS 所沢サンダース(埼玉、東京、茨城、神奈川)の2試合。

 

どちらのチームもさすが日本の頂上での戦いということで、

どちらかが点をとればそのあと再び追いついてくる、の繰り返しで、なかなかにハラハラさせられる試合となった。

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激戦の末、女子チームは0ー3で国リハLadiesチームむさしずく、男子チームは6ー3でAmarillysが勝利を納めた。

 

なお、女子チームは若杉遥選手が得点王とMVPに、男子チームは、伊藤雅敏選手が得点王、辻村真貴選手がMVPに輝いた。

 

 

ゴールボールは、相手と激しくぶつかったりすることは基本的にはない。

だから、少し工夫を入れて、子ども達にも楽しめるようにすると、体育兼パラ教育的に生かしていけるのではないかと感じた。

目が見えないというのはどういうことなのか、何が大切なのか、何を知っておくべきなのか、自分が体験してみてどう感じたかーそういったことから、アダプテッド・スポーツ(誰もがたのしめるスポーツ)としてのゴールボールそのもの楽しさを知ってもらうことまで、スポーツと社会福祉、両方の知識を楽しみながら得ることができる。そのような体験をして大人になった子どもは、障がいや社会全体に対する視点が広がっているのではないかと考える。また、特別支援学校の視覚障害がいを持つ子ども、持っていない子ども、どちらも混ざり合ってプレーするなどすれば、より知識や体験に深みが増すのではないかとも感じた。

 

日本頂点の戦いは幕をとじたが、まだまだ、来年の2020に向けてゴールボールの勢いはさらに加速していく。

 

Check it out!!

​◆日本ゴールボール協会

https://jgba.or.jp/

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