top of page
eスポーツ二刀流の新しい生き方!
​プロゲーマー木成 諒さん (株式会社JCG)
IMG_6749.jpeg
IMG_6721.jpeg
IMG_6689.jpeg

今回、私はeスポーツのイベント企画・運営を主に行っているJCGに所属している格闘ゲームのプロゲーマーであり、営業部のリーダー(取材当時)として働いている木成諒さんに取材をすることができました。

この記事では取材した内容の中でも特に興味深い回答をもらえた質問を載せています。
 

ーJCGの創業理由、木成さんがJCGに入った経緯

 

木成さん:JCGの創業経緯として、社長(現代表取締役CEO)の松本がゲームコミュニティのリーダーのような存在で、当時イベント(オフ会主催やMCなど)をしていたら認知が広がっていきました。その結果、公式から仕事としてお声がけいただき、2017年にeスポーツの広がりと共にeスポーツ事業を行い始めて今のJCGができたという経緯です。

私がJCGに入る前の経歴として20〜26歳で声優の仕事をして、26〜28歳でゲームセンターに毎日通っていて、世界大会に出場する機会を得られて準優勝まで行けたんですよ。この影響でeスポーツにかかわる仕事をしたいと感じるようになり、ポノスというゲーム制作会社でプロゲーミングチームのスカウトやマネージャーを28~30歳まで担当し、当時のウェルプレイド・ライゼスト(現GLOE)というeスポーツの大会やゲームイベントの企画を行う会社に転職し、2年間ADとして経験を積んで、その後個人でフリーランスという形で2年間eスポーツにかかわる仕事をさせてもらい、当時の取引先の一つだったJCGに入ったという経緯です。


 

ーこれまでどんなイベントを企画してきたのですか

 

木成さん:JCGの実績として、JCGと京王電鉄が共催した「京王 Presents JCG STREET FIGTTER 6 CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER JAPAN」、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」、FPSではレインボーシックス シージのプロリーグの運営、現在では、VALORANTプロリーグVALORANT Challengers Japanの運営、他にも東京ゲームショウの企業ブースの施工業務、他にはオフラインイベントや一般企業さんの社内ゲーム大会などの運営・企画を行っています。

僕個人としては、格闘ゲームのプロとして格闘ゲームのプロモーション番組や新キャラ発表などをさせてもらっています。


 

ーほかのジャンルと比べて格闘ゲームにおいて日本のプロが世界で活躍する理由は何ですか

IMG_6734.jpeg

木成さん:いろいろ理由はあると思いますが、一つ目は人口の多さ。日本の会社が作っていることで比較的なじみがあることが人口の多さにつながっていると思います。二つ目は、スター選手がいること。梅原大吾さんような世界で活躍する選手がいることで憧れてプロを目指したい新規ユーザーが増えるのは大きいと思います。三つ目は、日本人の気質的な話。日本人は職人気質な人が多いと思います。これは格闘ゲームと相性がいいですね。四つ目は、年齢を重ねても勝つことができる点。経験値が多いほうが相手の行動を予測する精度がよくなることが多いです。若くて強い人もいますが経験があることで思考が早くなるので年齢が高くても勝てるのは要因の一つです。五つ目は、情報を全部出すこと。国内大会で勝つことだけを目的にすると情報を秘密にして、大会で初見殺しみたいにしたほうがいいです。しかし日本のレベルを上げるという観点で見たときに情報を共有することが必須になると思います。それ故に他の国に比べて圧倒的に情報量が違います。


 

ープロゲーマーの方は配信活動をしている人が多いですが、配信している方と木成さんのような会社で働きながらプロゲーマーをしている方の違いは何ですか、また配信しないメリットはありますか。

 

違いとして配信は行ったほうが絶対に良いです。私も一時期配信をしていたのですが、配信を意識しすぎるあまり練習にコミットできなかったです。

働く・配信・練習は時間的に無理だったので、配信をあきらめました。なので配信をしないメリットは、練習に集中できることです。

ただ、配信するメリットは結構あります。

まず一つ目は、たくさんの人が配信を見ることで、情報が集まることです。プロでも知らないことを視聴者に教えてもらうみたいなことがあるので、このような情報が集まってくることは一つです。

二つ目は、数字に強くなることです。SNS(YouTube、Xなど)のフォロワーが増えることがメリットです。

三つ目は、二つ目に似ているのですけど個人の価値が上がるというのがあります。例えば、配信をすることで人となりがわかるので企業の案件やイベントに呼ばれやすくなったりします。最後にコアなファンがつきやすいです。個人のイベントだったり、グッズだったりを買ってくれるファンは配信のほうがつきやすいです。


 

ープロゲーマーを目指している人にアドバイスをください

IMG_6715.jpeg

木成さん:プロゲーマーを目指す上でまずは、勉強ができるほうがいいです。理由としてeスポーツは、競争が激しくゲームのルールだけではなく、プレイするゲーム自体が変わることが当たり前で他のスポーツにはない特徴があるため先を読む能力が必要になってくるんですよね。そういうのはやはり地頭の良さみたいなのが必要で学生時代に勉強を頑張っている人のほうが身につきやすいと思います。今の私の部署は僕以外にも現役のプロゲーマーがいます。一緒にお仕事をしていく中でそういった方々は皆どこか抜けて賢いところがあるなと感じます。

そして、二つ目は絶対にあきらめないこと。勝つまでやる、どんなに負けても勝てるようになるまで練習することが大切です。

私は諦めが悪くて負けず嫌いだったのでプロになれました。


 

ーこれからのプロゲーマーとして、そしてJCGとしての展望

IMG_6728.jpeg

プロとしては、まず、勝ちたいです。仕事もプロも全力でやってどっちも結果を残す。二刀流eスポーツ界の大谷翔平選手のような存在になりたいです。

あとは周りから目指される指標になりたい。プロゲーマーと仕事をするていうのを両立できるっていうのを示して、こういうやり方もあるんだよっていうのを見せていきたい。この世界のパイオニアになるみたいな感じです。

 

JCGで働く社会人としての目標は、視聴者層を増やしていきたいとか、コミュニティに還元をしたいみたいなのはあるんですけど、リアルスポーツみたいな感じで多くの人の生活の一部にeスポーツ観戦が入っていくようにしたいと考えています。あとはJCGの主催の大会と聞いてあの会社なら大丈夫だなみたいなブランドイメージみたいなのを作っていきたいです。

IMG_6745.jpeg

今回取材をさせていただいた木成さんは、世界で活躍するプロゲーマーで、今年ラスベガスで開催するEVO(Evolution Championship Series)という格闘ゲームの世界大会にも鉄拳8部門に出場予定です。

 

木成さんを取材させていただいた中でとても気さくな方で、僕自身非常に緊張していたのですが、冗談を言ってこっちの緊張をほぐしていただいてとても楽しく取材をさせていただきました。

​ありがとうございました!

Interviewer&Writer:横田 武蔵 (MIRAIS)

Photo:MIRAIS

取材協力:株式会社JCG

​株式会社JCG:https://jcg.co.jp/

bottom of page