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2025/03/17
“優等生”のアイデンティティクライシス
クラスの中で優等生キャラ・良い子キャラを維持するためには、これまでとは違う努力をしなければいけないと、小学生ながらに焦った出来事だった。今振り返ってみると、小学生の時から、学校という社会で個性を確立するために奮闘していた。
小学校の低学年の頃は、勉強が得意であった。わからない問題で困っているクラスメイトが理解できるように教えることを楽しく、友人が「あ〜分かった!」と喜ぶ様子を見ると、自己の存在意義を感じることができた。
しかし、小学3年生になると、国語と理科のテストで初めて70点台を記録した。それまで常に80点から90点を取っていたため、悔しさよりも恥ずかしさが勝った。自分は「勉強がそこそこできる」と思い込んでいたため、自信を失い始めた。また、「このままでは両親に褒められないかもしれない」との焦りもあった。私には3歳下の弟がおり、長女として「手のかからない良い子」でありたいという願望が強かった。テストでの凡ミスが多いわけではなかったが、問題の意図を理解できず自信を持って回答できなかった事実が、焦りを増大させた。
小学生の頃から、学校という社会で個性を確立するために奮闘していたことが振り返ればわかる。
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